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Aug.25th

◆丸徳水産「海遊記」

◆対馬博物館

◆対馬空港➡福岡空港➡羽田空港

8月25日(金)午前①
海とつながる体験

​ 2日間お世話になった民泊の方々とお別れし、最終日の朝は有限会社丸徳水産さんへ。”海で遊び、学び、記憶する”をコンセプトとして、地域の漁業者や漁協を巻き込んだ「海遊記」ツアーを実施する会社で、ドルトン生も参加してきました。

 漁船に乗せてもらってサバの生け簀に向かう途中、赤くて大きな万関橋をくぐります。万関橋の架かる万関瀬戸は元々1つの山でしたが、明治33年に軍事上の理由から海軍の艦船が航行できるように堀り切られました。南北に長い対馬にとって、東岸と西岸を結ぶ万関瀬戸は重要な役割を果たしています。

8月25日(金)午前②
養殖サバと養殖クロマグロ

​ ”語る漁業””見せる漁業”という新たな形を目指す「海遊記」では、サバやクロマグロの養殖場を見学し、滅多にできない餌やりを体験しました。餌に食らいつくサバたちは、想像以上に大きな水しぶきを立てます。「水をかけたい人の近くに餌を投げちゃえ!」という漁師さんの悪魔のささやきに対して、心なしか引率教員2人の近くに投げるものの、「成績下がるかもよ」という先輩の声で中1はハッとした様子でした。

 また、漁師さんの「クロマグロは1匹20万だけど、持って帰りたい人はいるか?」というお誘いに、ドルトン生は終始ニヤニヤ。しかし、誰一人として手は挙がりませんでした。

 

8月25日(金)午前③
「綺麗!」だけれども…

​ 対馬の海は、ハワイやグアムに劣らないほど透明な海です。三浦湾の入口に位置する黒島では、漁船から体を乗り出し、タコ眼鏡を使って海の中を観察しました。しかし、「綺麗だけど、それが魚にとって良くないんだよ」と漁師さんは言います。いわゆる「磯焼け」です。今は船で侵入できるところも、少し前は海藻が1m弱も生えていて、船で侵入するなんて考えられなかったそうです。

 また、綺麗な海が広がる黒島の浜にも、無数の海洋プラスチックゴミが広がっていました。

8月25日(金)午前④
​そう介プロジェクト

​ 丸徳水産さんでは”食べる磯焼け対策”としてそう介プロジェクトを実施しています。磯焼けの原因となるイスズミは、たった9匹で1.5kgの海藻を食べてしまうことから独特な磯臭さがあり、猫でも食べないほど美味しくない魚と言われています。どうにか美味しく調理しようと研究を重ねた結果、誕生したのが「そう介のメンチカツ」です。

​ 昼食はこのメンチカツをいただきました。臭みはなく、今では対馬の給食でも提供される人気商品となっています。丸徳水産さんのHPから購入できますので、ぜひご賞味あれ!

8月25日(金)午後①
対馬の歴史を学ぶ

​ 午後は、江戸時代からの栄え町である厳原市へ向かい、対馬博物館を訪問しました。国境の島・対馬の歴史は、朝鮮半島をはじめとする大陸の国々とのグローバルヒストリーそのものです。たくさんの韓国人観光客とともに、対朝鮮外交の歴史について学びました。5年生のなかには1時間では見学時間が足りず、時間を延長して拝観したドルトン生がいたほど、その展示は濃いものでした。

 そして、浅茅湾をはじめとする大自然がもつ歴史の記憶について身をもって知った私たちだからこそ、例えば「防人の歌」の展示は教科書的な記号の羅列を超えて、より感情的に、より共感的に学ぶことができたといえるのではないでしょうか。

8月25日(金)午後②
​名残惜しさを残して…

​ あっという間に2泊3日が終わり、ついに東京へ帰るときがやって来ました。3日間お世話になった佐藤さんと名残惜しくもお別れし、いざ飛行機へ…とはいかず!快晴の対馬に対し、行先の福岡ではなんと雷警報が!思わずデジャヴを感じてしまいます。2年生は「やった、対馬4日目突入じゃん!」と喜びますが、大人たちは気が気じゃありません。

​ 対馬空港のみならず福岡空港も遅延したおかげで無事に乗り継ぐことができ、定刻60分遅れで羽田空港へ帰還しました。ちなみに、対馬も雨予報でしたが、強運により全日程を晴れのなか過ごすことができました。

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